他人を通して自分を好きになる
私は、すぐに人を好きになる。
関係性を築いていない人の事を好きになる傾向がある。
わかった気になる。
外見や仕草・言動、この人が醸し出している雰囲気を見て気弱なのか、コントロールが出来そうな人なのかを感じとる。
読み取る。そういう能力には長けている。
自分のコントロール下に入りそうで、自分の利益になりそうな人に照準を当てる。
自分の利益になりそうな人でもコントロール下に入らない人は外す。
思い通りにならないから。
思う通りにならないことが怒りのスイッチになる。
わざわざそういう人は選ばない。
思うとおりにならなかったら行動として出るものはむちゃ食いだったり買い物に出る。
ある時は万引きもした。
スーパーで目についたありとあらゆるものを手に取り盗んだ。
昔は家族と喧嘩し、怒りが収まらない時に兄弟の私物を勝手に盗み見たり、
盗んだりした。
怒りの収め方を知らず、収まらない行き場のない怒りの感情を宥めるやり方を
対象になる人の物を自分の物にすることに向けた。
ある時はやり返すというのもある。
言われたら言い返す。やられたらと感じたらやり返す。
これは母からの連鎖だと思う。
母は私から言い返されたり、反論を受けると怒りのスイッチが入る。
怒りのスイッチが入った母は大人げない事を行動を取る。
無視。物に当たる。
存在を無視することは最低だと思う。
小さな頃は母親、父親に好かれたくて一生懸命だし、無力な子どもにとって両親に嫌われることは死活問題だ。
そんな行動を私は小さな頃から受けてきた。すごくいやだった。
怒っている感情をそっちのけで母の機嫌をとらなきゃいけない。
媚びている自分の事を嫌いになった。自分の事が嫌いになると自分以外の誰に好きになってもらいたかった。
自分で自分の事を好き、愛する感覚を持っていないから誰か他人に愛して、認めて欲しかった。
他人を通して私は自分の事を好きになって欲しかった。
私が恋愛したくなる時は寂しい時。
誰かに自分を肯定して欲しい時。
泥臭い自分も、澄んだ自分の事もひっくるめて、あるがまま受け止めて貰いたい時なんだと思う。
迎合して他人の表情に合わせて自分の考え、感覚は変えたくない。
感情の立ち位置を変えてまで人に合わせたくない。
自分のことをもう嫌いになりたくない。
自分で自分の事を愛することが出来る私になりたい。