ザックザックした触感
先週のある日、勤務時間が押してしまい、休憩時間が取れなかった。
お昼ご飯の時間。大事な食事時間。
私は、摂食障害だと思うが嘔吐や下剤乱用などの自己誘発・代償行為を伴わない。
感情の処理をする為の過食。デフォルトの感情の幅があって、その基準値を上がったり下がったりすると食欲が上がる。
揺れに弱い、敏感だ。
そういうところがあると自覚しているので毎食毎食自分にとって丁寧な食事、手間をかけた食事をとるように心掛けている。
しかし、昨日は従業員も少なく業務は押してしまい、お昼休憩が取れなかった。
食事と食事の感覚が空いてしまうのでお腹が空きすぎて、通常の食事よりも量が多くなるのが気になった。
そういう時は食事を取るスピードも早くなる。
早く飲み込みたくてたまらなくなる。
結果早食いで、量を食べる。
物理的な過食スイッチが入る要因。
そういう予感を持ちながら食べていて、まずヨーグルトとシリアル、グラノーラ、
大豆プロテインに煎り大豆を砕いたもの。プルーンにバナナ。
食後にザックザック食べる。
触感を楽しみ、噛む。それでいてヨーグルトは噛まなくてもよい。
美味しくて、消化に優しく、たんぱく質に富むデザートを取る。
自分で手間をかけたものを食す。
自分で口に愛情を与えているような感覚を覚えている。
手っ取り早く口に運べるお菓子とはなんか違う。
親鳥が雛に口から餌を与えているような感じ。
買って食べる物は強烈に甘い・触感も楽しい、けれど糖質・脂質ともにすごい。
身体に毒で、精神にはもはや中毒性のある優しさ。依存させるものは優しくない。
親切そうでいて命とりな食べ物。
過食しそうだな、過食に向かうエネルギーがあるなと思った時には
ゆっくり動く。過食するまでの間に考える時間を滑り込ませる。
ゆーっくり、ゆっくり動く。
きちんとしたご飯を食べて、食後に優しい甘さのデザートを取る。
触感を味わえる食べ物を入れる。
それでも食べたければ食べる。そういうことを繰り返してやっているうちに
少しずつ少しずつ変えていけるものがある。
失敗を繰り返しながら半歩ずつ、目には見えない歩幅で前に進む。